ARD『ワクチン接種ルーレット(3)』

現在日本でワクチン接種が始まったファイザー・ビオテックのワクチンは、(トルコから移民したドイツ人医師夫婦の起業した)小さな製薬企業ビオテックがノウハウを提供し、世界規模の巨大製薬企業ファイザーとの共同開発で、僅か10カ月で開発されたが、その経緯が語られている。
すなわちこれまで10年以上必要としたワクチン開発は、感染現場の緊急的必要性から、ドイツでは国の財政支援で各州に感染症研究センター設立され、ネットワークで基礎研究が進められ、開発期間を革命的に短縮できる遺伝子情報の伝達技術(ベクター技術など)が、コロナパンデミック襲来前に完成していたことが語られている。
しかし実際に世に出すためには、さらに莫大な費用を必要とし、現在の枠組のなかでは国家機関の開発は無理であることから、巨大製薬企業に託されると述べている。
開発企業がその莫大な費用を取り戻すために、厳しく守られる特許が必要であり、それが社会正義が実現できない伏線として、さらに描かれて行く。
しかし今回のコロナパンデミックでは、南アフリカやブラジルなどで次々に変異していくなかでは、最早従来のように社会正義は放置できないだろう。